アメリカ CES 参加奮闘記

弱小企業のCES奮闘記
オーディオノートさんのご好意により、ブースの一角をお借りして世界最大の エレクトリックショウCESに参加してきました。

2003年1月9日、いよいよ世界へ挑戦。

総勢4名、持ち込む機材は、円筒形スピーカーシステムと、プリ、パワーの球アンプ2台、自分達がやってきたことが、世界にどう評価されるか。不安いっぱいの出発である。

私どもが参加したのは、ハイエンドオーディオの部門ですが、興味のある方のためにCESとはどんなものかご紹介致します。

いよいよアメリカ大陸上陸、その第一歩でつまずいた。勝手旅行で書類不備、出口、書類審査で何か説明を受けるが英語能力ゼロ、さっぱり分からない。結局、機内で書いた書類の一枚が不足と言うことで、あっちに廻され、こっちに回され、先が思いやられます。

やっと終了したと思ったら、今度は、ロスアンゼルス空港の中をスピーカー、アンプを抱えて国際線から国内線へ移動、その道のりの長いこと、CESに参加する前からグロッキー。乗り継ぎ時間がなかったらどうなっていたことやら・・・・・夕方、ラスベガス空港到着。リムジンに乗り込み、いよいよアレックス・CES会場へ、リムジン?普通のタクシーでは、荷物が乗らなかっただけの話でやむをえず。


9日、その日のCESが終了するのを待って、いよいよ我々システムのセッティング、 疲れと緊張でちょっとしたミスがあり、思ったような音が出ない。先にショウに参加して、我々の調整を見学していた皆様は、同情か気を使ってくれ食事に出かけ、我々メンバーだけにしてくれました。24時間一睡もしていない疲れも忘れ必死の調整、こんなはずではなかったのに・・・・トホホ。11時近くなって、諦めホテルに。――――――アレックス会場は、広い敷地に一棟30ほどの宿泊施設を持つ階建ての建物が30棟ほど建っていて、各メーカーが部屋の一つ一つを借りてブース(会場)としています。さすがにアメリカでAAAの評価を受けているオーディオノートさんには、世界各国のお客さんから挨拶がありました。――――――――


翌日は少し早めにブースへ行き、再度の調整、他のメンバーもちらほら顔を出し、注視の中、緊張しての音調整、さすがプロの集団、ひょっとしてここがおかしいのではとの指摘に、見てみたら・・・・・、初歩的なミス、恥ずかしい。それからは、見違えるように豊かな音が部屋いっぱいに拡がり、まったくスピーカーの存在を感じさせません。そうです。これこそ我々が望んだ音です。


さぁ!戦闘開始、
オーディオノートさんより時間を割いて頂き、我々に午前中の時間を提供。今日を入れて三日、合計時間、世界にどんな反応で迎えられるかドキドキわくわく、緊張の一瞬です。

ちらほらとお客さんが来場。
アレックス会場は日本のオーディオショウのように広い会場にまとまっているわけでなく、部屋単位で独立しており、午前中ということもあり、思ったより人の出入りは少ない。そんな中、タテマツ音工のシステムをじっくりと聴いてくれるお客様が増えてきました。英語が理解できない私にも、かなり良い反応であることがわかります。”Beautiful” “Good”と声をかけてくれる人が多くみえました。中には、持参のCD,LPを出して、じっくり聴きこむ方もみえます。そんな方に限り、難しいソフトを聴かれます。どんな評価を下しているか心配です。












後から聞いた話ですが、そんな中の一人にステレオファイル(日本で言えばステレオサウンドに当たる雑誌)のオーディオ機器を批評、論説して記事を書かれるA氏がいて、我々の音に対し、最高の賛辞を残して出ていかれました。彼の場合、どのブースも1―2分顔を見せるだけで、何も言わず部屋を出て行くのが普通だそうです。それが私共の音に対しては、正面に座り、自分のCDを出して、30分以上聴きこみ、“beautiful , best sound”と 声をかけ出ていかれたとのことです。

やった!












2日目、評判を聞いてもう少し客足が伸びると期待しましたが、昨日よりは少し多い程度で、門前市をなす勢いはありません。こんなものなのかな?

体調を崩し、昨夜も眠られず、私共の持ち時間が終わった時は疲労がピークに、午後はホテルで休むことにしました。夕方近く部屋に電話、Davidが電話に出て、私共システムのディストロビューターを希望しているF氏から夕食に招待を受けたとのこと。しかもわざわざ、私たちが泊まっているホテルを探し出して。
約束の時間F氏が指定するレストランに、和気藹々のうちに話が進んできます。全米販売を展開するについて、音はパーフェクトだが、そのほかの部分で解決しなければならない問題点をいくつか指摘されました。6月にサンフランシスコで“オーディオファイル”主催のハイエンドオーディオショウがあるから、それまでにパーフェクトのシステムを作るように依頼されました。パーフェクト、我々の規模には荷が重過ぎる話であるが、ここで退くわけには行かない。とにかくやれるところまでやろう!CESに持っていった円筒形システムは、検討材料として、F氏の希望でそのままアメリカに置いてきました

全米への販売に先駆け、その前に最大の難関が。 “ステレオファイル”へ製品を送り、その批評を受けてほしいとのこと
“ステレオファイル”の批評記事を訳してもらったが、かなり厳しい内容である。まず、測定データーが悪いと、評価は最悪である。測定データーだけではない。音楽の一つ一つ、楽器一つ一つの表情に対して、システムがどう表現しているか実に細かく論評している。その論評は良い物は良い、悪いものは悪いと歯に衣を着せない。
極めつけは、主要部品は当然のこととして、ボルトの一本、パッケージにまで評価を加えていることだ。ちょうちん記事は一切なし、学術論文みたいな内容である。何よりも、批評論説する、自分の名誉を大切にしている記事の内容である。



CESオ−ディオショ−を省りみて
アメリカ大陸、上陸その第一歩からつまづいた 書類の不備等で空港内を走り回り、重いアンプ、スピ−カ−を持ってヘトヘトになり、またスピ−カ−セット段階で初歩的なミスが・・・等々いろいろな事がありましたが終わって見ると最高の評価、沢山の賛辞を頂き、その時の興奮を忘れる事ができません。今となっては懐かしく懐かしく思う次第でございます。