|
-------------------------------------------------------
●VT-15L + Hi-α270Xホーンのシステム
・使用ユニット
VT-15L : SONY SUP-L11 x2
Hi-α270X: SUP-T11
このシステムを組み上げて、最初に音を聞いた感想は、中高域ホーンの解像度とエネルギー感が非常に大きいということでした。特にエネルギー感は、40cmのダブルウーハーをもってしても、中高域のエネルギーが勝っているということに驚きました。
この時は、最初の音出しでしたので、エネルギーバランスがとれていなくて、とても聞けた音ではなかったのですが、このシステムをうまく調教(調整)してやれば、すばらしい
音が聞けることを、確信しました。
それから、数ヶ月、至高の音をめざして、あらゆるチューニング作業を行いました。ルームチューニング(部屋は、音響に配慮して作りましたが、一般の個人住宅では、やれることは限られていますし、どんなに完璧に作ったとしても、部屋の物理的寸法と形状に起因する
固有振動周波数というものは、必ず存在します。
 |
私の部屋では、固有振動周波数は約40Hzという低周波でしたので、かなり苦労しました。)
に始まって、チャンデバのクロスオーバー周波数、肩特性、などの調整・・・いろいろとやって
何とか、満足のいく音が出せるようになりました。 音質に関しては、何の色付けもなく、実に素直な音です。
1970年代、オーディオマニアの間では、アンプの理想形として、"Straight
Wire with Gain"
(ゲインを持つ電線:電線とは、「ただ単に忠実に電気信号を伝達するだけのもの」という例え)という言葉があって、これを目指して、アンプを製作してましたが、
この言葉をそっくりそのまま、スピーカーシステムに当てはめた、っていうような音です。
(※1980年代頃になって、ケーブルで音が変わるということで、ケーブル競争が始まり、現在に至っていますので、"Straight Wire with Gain"という言葉はもう死語かも
しれませんが・・・)
感想についてですが、我々オーディオマニアが表現する感想については、御社のホームページの
「お客様の声」で書かれていることとほとんど同じですので、同じような事を書いても芸がないと思います。 で、今回は、"ORCHESTRA
ELEGANTE"という
プロのオーケストラ:ホームページのURLは、
http://www.mmm.ne.jp/~joker/music/group/ele/eletop.htm
(指揮は、世界を舞台に活躍している若手指揮者、川本貢司氏)
のディレクターをやった友人に聞いてもらった時の
感想を紹介します。彼の妹さんは、このオケで、第2バイオリンを引いていて、絶対音感の持ち主だそうです。
最適リスニングポイントで聞いてもらって、彼が言うには、「まるでオーケストラの指揮者の位置で
聞いているのと全く同じ感覚だ。どこに何の楽器が居て、どんな音を奏でているのかが、はっきりと分かる。これなら、耳で聞いて、スコアを起こすのも容易に出来る。」って言ってました。
我々オーディオマニアが表現する、「解像度の高さ」「定位の良さ」「奥行き感の良さ」というような
表現を、音楽家が表現すると、こういう表現になるんだとある種、違った感動を覚えました。
特に、「スコアを起こすのが容易」というのには、感動しました。つまり、いろんな楽器が同時に違う
旋律、リズムを奏でて混ざり合っている中で、それぞれのパートの譜面を正確に起こすという
ことなので、ほとんど、生で聞くのと同じ解像度がなければ無理だということなんです。
会場で聞くクラシックのコンサートでは、当然、生ですが、2000席規模の大きなホールで、
真ん中辺りの席で聞いて、目をつぶってみると、オケは前の方で小さくまとまって、そんなに広がり感も
なく、解像度もそんなに高くありません。これは、「空間」というLPF(Low Pass
Filter)を通して
聞いているからだと私は感じています。
オーケストラ全体を見渡せて、多くの楽器の音を正確に把握できるポジション、それは、指揮者の位置
なんです。 生演奏で、しかもその最良のリスニングポイント(指揮者の位置)で聞いているのと同じ感覚だ、と、プロの音楽家に言ってもらえるなんて、最高の賛辞ではないでしょうか?
このV.TWINは、ピュア・オーディオだけでなく、ホームシアターのフロントSPとしても使うため、
プロジェクター用のスクリーンとの配置関係に悩みました。
例えば、スチュアート等のサウンドスクリーンを使えば、150インチの大きさのスクリーンが張れた
のですが、これでは、どうしても「音」が犠牲になる。私の場合、AVルームを作る際、やっぱり「音」を最優先にしたかったので、SPシステムの前に邪魔なものは置けない。そうすると、スクリーンの両端にSPシステムを置くことになる。そうすると、張れる最大の大きさは、
110インチとなって、スクリーンの大きさが決まった。
すると、この場合、2本のSPとリスニングポイントはちょうど正三角形位になり、2本のSPが離れすぎて、「中抜け」がおきないかが、心配でした。 しかし、数ヶ月間、いろんなチューニングを行って、出てきた音を聞いて、それが、杞憂であったことが分かった。
「中抜け」どころか、音の定位がすばらしく、広がり感のすぐれた音場空間が得られるようになりました。 私の家のホームシアターでは、すべての映像ソースをプロジェクターで見るなんてことは、出来ないので、52インチの液晶テレビ(テレビといっても、内蔵のチューナーは使った事はなく、HDMI入力のモニターとしての用途で使用)との併用での2WAYシアターでやってます。
写真でも分かりますように、SPシステムを置いてある場所は、少し高い「舞台」のようになっていますが、この「舞台」の下には、コンクリートを打ってあり、部屋の床とは物理的に絶縁してあり、
SPが振動したとしても、直接、部屋の床には伝わらないようにしてあります。
|